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オリジナル朗読CD
ふしぎ工房症候群
EPISODE 8「オルゴール」
福山潤 ≪原作:竹内葵≫

商品の情報

・発売日 : 2006. 2. 17
・フォーマット : CD
・構成数 : 1
・定価 : ¥2,000(本体価格) + 税
・発売元 : cosmic☆factory
・規格品番 : CFCR-008

商品の紹介

日常に潜む些細で不可思議な出来事──
あなたは「ふしぎ工房」を見つけることができるでしょうか?

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<物語>
オルゴールの音が流れる。ひとつひとつの音がゆっくりと僕の中に入ってきて、痛んだ心を優しく包んでくれる。大切な思い出……もうあれから何年経つのだろうか?
当時、小学校五年生だった僕は夏休みに母の実家に遊びに行った。山々に囲まれ、空気の澄んだ田舎町。僕はそこで一ヶ月を過ごした。
その時、少女に出会った。僕と同じ年でこの町に引っ越してきたばかりだという。それからは少女と過ごす時間が、僕の貴重なひと時となった。
──ひと夏の淡い恋。夏休みが終わる頃、少女は宝物のオルゴールを僕に手渡し町を去っていった。
それから十年近く時が流れる。バイクを運転中だった僕は転倒し、以来、後遺症で両足が動かなくなった。リハビリをすれば動くと励まされ、懸命に努力したが、その成果は少しもあらわれなかった。車椅子の生活と足の動かない恐怖感から、いつしか僕は希望を失い、家に閉じこもるようになった。
「どうせ僕なんか……」
大学も辞め、すっかり自暴自棄になった僕は、思い出に浸ることに喜びを見い出すようになった。
そしてある日、引き出しの奥に、大事にしまってもう忘れかけていたオルゴールを見つけた。僕の思いは、少女と出会ったあの夏に行き着いた──
一度母の郷里を訪ねてみようと思い立った。久しぶりに訪れたあの“場所”で、僕が出会ったのは……!?

収録内容

1. prologue
2. 出会い
3. 事故
4. 後悔
5. 決意
6. 思い出の場所
7. ふしぎ工房
8. 悔しさ
9. 少女
10.確信
11.epilogue